民放は行政や企業からのスポンサー料で運営されているので、スポンサーに都合の悪いニュースや情報は流さない。しがらみのない雑誌などで情報が洩れ、皆が知るようになってからテレビなどで放送されるが、最初から独自のニュースネタとして報道することはない。何しろスポンサーのご機嫌を損ねると儲からないのだから。

 

例えば、政治家が大臣などの役職に就くと、その政治家がどの支持団体に支えられているのか、どの職業や役職の経歴を経てそこに至ったのか？それを調べると、これでは改革はできないなと思える人事がよくわかるが、そんな報道は観たことがない。大臣のご機嫌を損ねると放送自体に制限がかかることを恐れているかのようだ。

 

新聞の記事ですら、公共工事の談合などのニュースがあっても、購入した土地の元の所有者が～政治家だったり、その親族だったりというニュースはない。しかもそれが、公共工事が始まる1～2年前の購入なら疑わしいと思う。高速道路工事の請負企業も丸投げしている会社が、公団の親族が経営している企業だったりというニュースはない。

 

芸能人や政治家の浮気や酒乱などより、企業や政治家の闇やNPOや公共団体、公益法人などの闇は報道されない。ボランティア活動の良い面はクロースアップされても悪い面は報道されない。大企業の横柄な押し付け営業、裏金や裏取引なども報道されない。そこには持ちつ持たれつの関係があるみたいだ。