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独裁者の孤独

 

かつて、ソビエト連邦では1930年代スターリンによって反政府勢力の大粛清が行われ、3000万人もの人々が死亡したとの情報もあります。政治家のトップに登りつめたスターリンは、自分に反対する勢力を強制的に裁判にかけて死刑にしていきます。反対する政治家のみならず、民衆までもが死刑になっています。

 

プーチン大統領も自分に反対する政治勢力を暗殺しているようですし、今回は一般市民やマスコミまで弾圧するようになっています。こうした強権的な政治家は、周囲の人々を徐々に信頼できなくなり、ついには家族ですら弾圧の対象にしてしまいます。こうして独裁者の孤独に陥るようになります。

 

強権的な態度は、周りを威圧するので誰も表立って反対できなくなります。イエスマンばかりの人の中にいると、このうち誰かは自分に反抗するかもしれないと疑うようになります。クーデターを起こすかもしれないという猜疑心から、少しでも怪しい人を弾圧するようになります。密告も大歓迎です。

 

もちろん、こうした独裁者には暗殺を企てる者もいるので、ますます独裁者は疑り深くなり孤独になっていきます。自国の民衆の弾圧ばかりでなく、他国への侵略も行って愛国心を煽り、周辺国に脅威を与えるようになります。自分自身しか信じられない独裁者はこうして周辺を巻き込んで破滅へと人々を導きます。

 

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