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箱もの行政は天下り先の確保

 

住民のためだと立派な施設を建てては運営するが、そこで働く人は政治家や行政の天下りの人や議員からの口利きで就職した人。まともに運営できるはずもなく赤字を垂れ流すが、行政の補助金で賄われて運営できている。こうした箱ものは全国至る所にあるが、誰も本気で黒字化しようと思わない。

 

温泉施設、宿泊施設、体育施設、コンサートホール、図書館、会議室、研修施設…そこで働く人は、行政の言うがままにしていれば安泰だが、積極的に黒字化しようなどと運営しだすと、それはこの施設を作ったときの趣旨に合っていないから問題になるなどと言って何もするなと暗示する。こうしてやる気のある人をなくしていく。

 

赤字解消は行政の問題であって、施設を運営している自分たちのやるべきことではないとしっかり意識されている。行政はこの問題に関しては先送りにして、政治家のマスクや浮気の問題を質疑で取り上げる。何しろ、政治家を落選に追い込めれば自分の当選が確実になるが、施設を払い下げれば、そこで働く人は不安がる。

 

第三セクターの赤字処理などもいっこうに進む気配がなく、赤字を税金で補填し続けている。2018年度に地方自治体から第三セクターに交付された補助金は6,849億円にもなるが、赤字第三セクターの解消はほとんど進んでいない。全国には7,467法人(2018年度)の第三セクターがあるが、このうち40%は赤字なのに政治家は問題にしない。

 

こうした問題を処理すれば莫大な損失が確定して、政治家の失態が明るみに出る。夕張市のように補助金頼みで箱ものを作り、あたかも儲かっているように見せかけて負債を繰り延べしている状態です。いつか破綻するが今は大丈夫だと誰もが思っている。そして誰かが何とかしてくれるだろうと思っているのです。

 

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