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それぞれの思惑で政治は動く

 

かつて日本は、アジアを統一して欧米列強に対抗できる連合国家(大東亜共栄圏)樹立を目指して太平洋戦争に突き進んだ。今の中国を見ていると、かつての日本を見習っているように思える。欧米列強や日本は、中国の繁栄に危険なものを感じて行動している。

 

これを欧米の政治家の立場でうがった見方をすれば、中国とまともに戦争するのは避けたいのでいつものように代理戦争に持ち込みたい。中国と武力衝突するのは台湾、韓国、日本にするが、そのまえに日本を再軍備させる必要がある。

 

日本は、中国と領土問題で意見が食い違っている。まさかの時はアメリカが助けてくれると思っているが、それをしないかできないと発言し、日本が自国で防衛するようにしかける。再軍備にはアメリカの最新装備を売却して軍事力を高め、中国に脅威を与える。

 

台湾がアメリカの最新兵器を導入し、日本が再軍備すれば中国にとっての脅威となり、中国が自国領土だとする領海侵犯すれば、即座に戦争につき進めることができる。こうした衝突を欧米が陰であおれば戦争やむなしという空気が生まれる。

 

朝鮮戦争の時のようにアメリカ兵が戦場に立つことなく、アジアの戦争はアジアの国々で戦わせる。戦争によって中国、台湾、韓国、日本に多大なダメージがあれば、戦後の復興で欧米は儲けることができる。しかも、アメリカは世界の経済を牛耳ることができる。

 

まるでやくざの戦争のような発想だが、これが外交の世界。自国ファーストの発想は、自国民が繫栄するためには他国を犠牲にしてもかまわないということ。こうした、したたかな海外の政治家の思惑に乗らないことが大切だろう。

 

 

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