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AI(人工知能)を活用する

 

大量のデータが蓄積されるようになると、それを利用して最善の策を考え出すようにプログラムを設定する。しかも、最善の策がうまく機能しないときには学習して、さらに最善策を考えるようにプログラムしておく。こうして自分で学習できる機能を持ったコンピューターがプロの将棋名人を打ち負かす時代になった。

 

犯罪防止、健康管理、診察、天気など、大量のデータを蓄積して知識と経験から判断されてきたいろいろな分野でAIは、プロフェッショナルの仕事を助けている。もっとも利用してほしい政治の世界はまだ導入が進んでいないが、賄賂を取らず、口ききもせず、既得権益者を優遇もしないコンピューターに政治判断を任せてみたいものだ。

 

政治活動費を使いこむこともないし、誰かと浮気をすることもない、贅沢な生活を要求するわけでもなく、傲慢になることもない。最善と思われる策を情に流されることなく判断する。友達だからと優遇することもないし、高額な給与や凡人には理解できないほどの年金を要求することもない。

 

政治を人間がするようになると、国家のためと言いながら保身に走るようになるし、政治家に群がり、甘い汁を欲しがる企業家も多くなる。当選するために民衆に頭を下げてはいるが、先生とおだてられて偉ぶる態度は目に余るものがある。贅沢を知ってしまった人間が落ちる自己顕示欲に満ちている。

 

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