世界中で誘拐事件が大流行している
20世紀の誘拐事件は、子供をさらって、使い古しの紙幣で身代金を要求するハイリスクなもので映画にもなるほど。21世紀の誘拐事件は、子供ではなくパソコンやサーバーにあるデータ。データを誘拐して見えなくしビットコインなどのデジタル通貨で身代金を要求するもの。これが、かなり成功率が高く、ぼろ儲けしているらしい。
何しろ、犯人は知人になりすましてメールを送り、添付ファイルを開かせてコンピューターウイルスを忍ばせる。データをすべて暗号化して開けなくしてから身代金を要求するが、支払いがデジタル通貨なので追いかけることができない。犯人は、一度も相手に会うことなく犯行に及ぶ知能犯。
親しい人からのメールであっても添付ファイルは開かないこと。それがいちばんの対策で、開いてしまうとパソコン内のデータが暗号化されてしまう。警察にすぐに連絡して、警察のサイトからウイルス対策ソフトを起動してみること。怪しいメールは開かない、怪しいサイトは見ないこと。
国税や警察、税務署や社会保険事務所などはメールで口座番号を聞きに来ることなどない。金融機関などもメールでパスワードの変更を促すこともない。少しでも怪しいと思ったときは、すぐに消去してウイルスが侵入するのを防ぐこと。世界中で、データの誘拐が大流行しているので気を付けたい。