個人の作家や工芸家がネットで起業する時代
鯖江はメガネフレームでは世界一の技術を持っている。そこでは、熟練した方の作品もあるが、見習いの若い方の作品もあり、彼らは卸ができるほどの製品を製作していないのでネットで販売している。デザイン重視で斬新なアイデア、素材を活かした作品はこれで結構人気。
皮工芸のカバンや靴なども若い方が親方から独立して個人でネット販売している。お店を持つほどの資金力もなければ在庫もない。作品は一点物が多く売り切り御免だが、僕にはそれが欧米の高級ブランドよりも嬉しい。親しくなれば、自分でデザインしたものを製作してくれる。
かつては、工業製品として大量生産して卸していたが、それは時代遅れになりつつある。当たり障りのないもの、誰もが我慢できる程度のデザインで大衆受けするし丈夫で長持ち。しかし、斬新さや面白さに欠ける。個性を主張したい人には物足りない。熟練工芸家にできない挑戦を若者はしたいと思う。
少しぐらい使い勝手が悪くても、少しぐらい素材に難点があっても、見た目に斬新で個性的であれば高くても買う人はいる。ネットの世界は、こうしたニッチな商品を開放する。これまで見向きもされなかった作品が注目を集める時代。誰もが趣味を活かして収入を得ることができる時代。
欧米では、こうした無名のハンドクラフターの作品がたくさん売られており、これが結構人気で良い稼ぎになっている。かつては、フリーマーケットなどで出店していたが、今ではそれに加えてネット販売して世界中に販路を広げている。ネット販売は越境ビジネスを容易にしてくれた。
パソコンやスマートフォンのスキルがない方は、パソコン教室わかるとできるで、しっかりお勉強してください。