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目先の利益を求め、未来の利益を失う

 

今が楽しければそれでよいという生き方をする人がいるように、今儲かればそれでよいという会社もある。皆で集まり飲食が好きで大酒飲みで大食漢だった父親は60代で癌を患い数年の闘病生活と5回の手術の末に亡くなった。

 

そんな父親を見て僕は、暴飲暴食にはすこぶる慎重になった。健康にはとても気を使い、お酒を飲まないし、たばこも吸わない。大好きだった外食をできる限り避け、70歳ですべて健康な状態に保っている。

 

かつて、退職を願い出た優秀な社員がいて、誰もがとどまって欲しいと思っていたが、相談を受けた僕は気持ちよく退職を応援すると言った。会社にとっては大きな損失だが、その人の生き方を尊重した決断だった。

 

僕には、その人がいなくなれば他の社員が頑張って、その穴埋めをすることで会社はさらに成長することができるだろうし、退職した人は、この会社の事を良く思い続けてくださるだろうと思った。チャンスがあれば戻ってくるかもしれない。

 

自分の意に添わず、離れていく人はいる。恋人、友達、同僚…離れたくないと思っていても、いつも気持ちよく相手の気持ちを受け入れるようにしてきた。数年もすれば、それが良い決断だったと思う出来事が起こる。

 

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