幼いころから褒められてばかりの子供が大人になると褒められることがなくなり挫折してしまうケースがあります。あるいは、チョットした注意を受けると意気消沈してやる気をなくして落ち込んでしまうケースもあります。指導されたことに落ち込んで逃げ出す人もいます。

 

回復能力が弱い人ほど、幼いころから大人の目を気にして生きてきた人です。親に褒められたい、先生や上司に認められたい、他人の評価を気にして生きてこなければならない子供は大人になると不幸です。社会に出ると褒められることより注意されたり無視されたり叱られたりすることの方が多いからです。

 

深い傷も時間が経てば自然と治癒するように、ハートに深い傷を受けても時間が経てば自然と治癒してきます。深い傷を気にして自分を追い込んでしまえば深い後悔や落ち込みから抜け出すことができなく自ら命を絶つことさえあります。ジッとしていれば癒されて、次のステップを踏み出そうと思える日が来ます。

 

ボーっとしていたり、ただ海を眺めているだけだったり、涙を流してばかりでもいいのです。やる気のない落ち込んでいる自然のままにしていれば回復してきます。頑張らなければ、早く良くならなければなどと思わないことです。深い切り傷を負っているときは入院して寝ることで回復するように心の傷を感じたらボーっとしていてください。

 

僕は幼いころから親の暴力に悩んでいたので、親の期待に応えるよりも親離れを早くしたいと思っていました。他人からバカにされることも多かったので褒められようと思うことはありませんでした。他人は他人からの評価やその人の物差しで判断するので、自分はそれに一喜一憂しないように生きてきました。