怒りは敵と思え
徳川家康の遺訓 怒りは敵と思えとは、怒ることは自分の身を滅ぼすことになるから、慎むべきだという戒めで論語から抜き出したと思われる。聖書にも怒りは愚かな者の胸に宿るとあるので、古今東西 怒りを抑えることは難しいのだろう。
僕の知っている経営者も幾人か、怒りの感情を抑えることができずに社員を叱ってばかりいたが、社員の反感をかってしまい自殺した。怒りの感情が高い人ほど落ち込み方も激しいのだろう。自分の考えを相手に押し付ける行為は自殺行為につながると思った。
自分の思いを相手に伝えるときに、相手がそれとは違う思いをしていれば食い違ってくるので、お互いに冷静になって話し合い妥協点を見出すか、力ずくで相手を屈服させるかになるが、力ずくで相手を屈服させても受け入れてくれている訳ではない。
怒りに任せて相手を従わせても、そうした人にいつまでも従順に従ってくれるわけではない。我慢の限界を超える前に、その人から去っていくか、反抗的になって破壊活動を始めるか、その人が自殺するかだろう。誰もが不幸になるやり方が怒りで人を従わせるやり方だと先人たちは教えてくれている。