社長の仕事
社長は、皆が楽しく仕事ができるように、悩んでいる部下の悩みを取り除いていかねばならない。その悩みは多岐にわたり、会社の未来や事業部の未来、人間関係からプライベートなことまでいろいろ。増収増益のときは表面化しない問題も、減収減益となると一気に問題が噴出してくる。
減収が続けば倒産…という不安を訴える社員には、問題点を把握するために全社員からの聞き取り調査、職場の問題点の把握と解決策、現状の商品構成と販売予測、現状の販売方法と販売予測、新商品開発の方向性と実現性、販路の拡大、人材育成…などキチンと社員が納得できるように話す必要がある。
社長はうろたえることはできないし、感情的に怒鳴ることもできない。そんなことをすれば部下の信頼を失くして、余計に業績を悪化させるだけになる。不安感を煽るようなことをすれば皆が転職していくだろう。社長は、いつも平然と明るい未来はこうだと言い、最前線で働いていなければならない。
全社員の笑顔を引き出すために必要なことは何かを考えて、人間関係を円滑にし、えこひいきをしないように気を配り、上から目線でモノ言うことをしないようにし、現場の末端の意見をしっかり聞くように聞き取り力を高める。業績改善の方向性をキチンと皆が納得するように示す必要がある。