戦後の日本にもどったみたい
1ドル=360円の固定相場制は、1949年4月25日から1971年8月15日の「ニクソンショック」まで続いた。僕は1953年生まれなのでちょうど大学を卒業するとき迄。就職時にニクソンショックで就職先がまったくない時期になった。
1ドル=360円の時代、海外製は高級品で何でも高く庶民には手が出ない。海外製万年筆など余程のお金持ちでなければ買えない時代でした。もちろん、海外旅行に行ける日本の超お金持ちでも現地の物価高にビックリしていた時代です。
ちょうどその頃に戻ったみたいで、日本人が海外で食事をして値段の高さにビックリし、海外の方が日本に来て安いのに嬉しい悲鳴をあげています。1ドル=154円でそんな状態ですから、1ドル=360円の時代はもっと強烈でした。
多くの人は貧乏でお互いに助け合わなければ生きていけない時代。でも、笑顔が絶えない時代でもありました。イワシやサバ、青物野菜ぐらいしか食べられない時代ですが、新鮮野菜を食べる粗食だけに皆さん元気でした。
輸入品が高いと国内で生産するようになり仕事が増えます。昭和の時代、林業や製造業、農業や漁業も盛んでした。安い海外商品との競争力が付き売れるようになります。貧乏だけど仕事が増えて笑顔も増える時代になりそうです。


