車も10年乗ればガタが来る
どんな高級車でも10年も乗っていればどこか故障して修理している。毎日乗っていれば、半年ごとの定期点検で何かしら交換部品も出てくる。2年に一度の車検では、タイヤ交換やブレーキパッドの交換なども行われている。
まして人の身体は50年も経てばかなりガタが来ていてもおかしくない。僕は70歳で、健康診断では至って健康ですと言われていたにもかかわらず、すでに心臓の周りの動脈にステントを2本入れている。
暴飲暴食を慎み、野菜や果物、青魚などを中心に食べて、お酒は飲まないタバコは吸わない生活をしていても人間の身体は徐々に傷んでくる。年金暮らしなら病院代は重くのしかかってくる。そのことを若い人は知らない。
居酒屋で楽しく仲間とお酒を飲んでいる赤ら顔のサラリーマンを見て、その生活を続ければかなり身体に変調を来たしますよと言いたくなる。スーパーでインスタントラーメンとお惣菜とお酒を買っている人を見てもそう思う。
しかし、僕も若い頃はそうした生活だった。豪快な飲みっぷりの仲間はすでに他界している。フルスロットルで暴走していたのに少しも身体の事を気遣うことはなかった。糖尿病などなるのが常識だと思っていた。
日頃のメンテナンスが大切なことは、身体を壊してから気が付く。人の身体も車と同じように手入れが大切だし、丁寧に扱ってあげなければ壊れてしまう。後悔先に立たずとはよく言ったものだ。