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災害は人知を超える

岩手県宮古市田老地区には全長2.4㎞高さ10m、当時世界一の防潮堤防があったが巨大津波はこれを崩壊させ200人近い犠牲者を出した。住民はこれほどの巨大堤防があるので安心だと信じ切っていた。

 

僕たちが暮らしている場所でも、巨大地震が来ても巨大台風が来ても大丈夫だと信じ切っている住居や道路がたくさんある。タワーマンション、高速道路、海抜ゼロメートル地帯での堤防、地下鉄など壊れないと信じ切っている。

 

しかし、自然災害は人知の想定よりはるかに上回る巨大さで人々に襲い掛かる。免震の構造物も想定以上の震度には対応できない。これまでにもそうしたことがあり、温暖化の影響を受け、これからはもっとそうしたことが起こりえる。

 

どんなに備えても災害は人知を超えてくる。そこにいて耐えるより、そこから離れて安全な場所に移動するのが唯一生き延びる方法。過密な都市、ウオーターフロントの高層マンション、急斜面の家などは便利だが危険と隣り合わせでもある。

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