親が望んだ生き方ができない
親が望んでいる生き方ができないと苦しむ方がいるが、自分を認識した時から親の期待通りには生きられないのが人間(生物)というもの。誰しも反抗期を迎えるが、それは自立しよう巣離れしようとする子供の意思表示。その時期になると親離れしなければ子供は巣立っていくことが出来ない。
親のアドバイスは、親が生きてきた時代の理想的な生き方で、親自身がそのように生きてきたとは言い難いし、その親自身も親の期待に応えるように生きてきたのかは疑わしい。僕の場合は、大きく裏切ってきた。それは自立心が芽生えたからで、親に頼らず自分で稼ぎ、稼いだお金で生活するからこそ得られる自由を得たいから。
自立心が芽生えた若い頃は、親に生活費を頼りながらも反抗的だった。それは、親の言っていることとやっていることが違っているとわかるから。大人からみれば親に育ててもらっているのに反抗するなんてと言われるが、間違っていれば正したいと思うし、できないことをやれと言われれば反抗したくもなる。
しつけと言いながら過度な暴力、暴言、指導が日常のように浴びせられれば従うよりも反抗的になる。従順であれば自己を否定する行為になり自分が壊れていくだろう。親の期待に添えられないと苦しむのは自然に逆らっているように思う。子供は親のペットではないし、親の期待に添う生き方が最善だと思う必要もない。
親が生きてきた時代と、子供が生きていく時代は大きく違っている。街の風景も価値観もファッションも違っている。知識や技術も違っている時代に以前の時代の価値観を押し付けても今の時代では通用しない。世間から何と言われようと親は親の人生を、子供は子供の人生を自分らしく生きればいい。