家庭料理の基本 №8 かぼちゃの煮物
かぼちゃは、煮物にすると美味しくて長持ちするので僕の大好物です。かぼちゃは固いものほど甘くて美味しいです。見た目よりもずっしりと重いモノを買ってください。最近は、栗かぼちゃという美味しい品種もあります。かぼちゃは、まるまる一個のモノであれば、常温で長期に保存できます。
かぼちゃは固いので、お尻から切り込みを入れて切るようにしてください。最初は、お尻に上から下に包丁の刃先を入れ、下まで入ったら手元を下に下ろすように切ります。半分に切って、中の種を大きめのスプーンですくい取るようにします。手で取ると、爪先を痛めることがあるので注意してください。そのあと、食べる大きさに切りますが、皮はそのままです。
水または出汁200cc(カップ1杯)に醤油・酒・砂糖・みりん 各大さじ2杯ずつで合わせ調味料を作ります。お鍋よりも、僕はフライパンに入れて、合わせ調味料が半分ほど浸る程度に入れ、蓋をして、弱火でじっくり煮ます。煮汁がほとんどなくなるまで煮るのが秘訣です。こうすることで、合わせ調味料の味が深く入ってきます。
落し蓋がないときは、アルミホイールなどで代用できます。煮汁は少なめに入れて、弱火でじっくりと煮詰めるのが基本で、強火にすると味の浸透にバラつきが出ますし、こげる場所も出てきます。落し蓋がなければ鍋の蓋でもフライパン用の蓋でもかまいません。蓋をすることで、鍋の中が蒸されて味が沁み込みます。
よく、かぼちゃが泳げるほど合わせ調味料をたっぷりと入れて、煮ている方がいます。かぼちゃがお鍋の中でひっくり返ったりできるので、形が崩れて溶け出し、かぼちゃの皮だけになっていることがあります。そうでなくても、煮汁が多すぎると、合わせ調味料の味が浸透しない煮物になります。乾物なども煮物は基本、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰めることです。