大切にしてくれる人と付き合うのが恋愛の基本
横暴や粗末な扱いをされているのに、それでも好きで付き合っているなんてことは僕にはないが、どんなに横暴でも人間以下の扱いを受けても付き合っている人は僕の周りに多くいる。どうして別れないのかと聞くと、好きだからどうしようもないと言って諦めている。そうした関係は恋愛ではなく呪縛と云うのではないだろうか?
いつまでも叱りつける男や女、どんなにみすぼらしいかを問いただす男や女、おまえはどんなに気が付かないかを叱責する男や女、自分のような素晴らしい人間がおまえのようなみすぼらしい奴と付き合ってあげることがどれほど素晴らしいかを延々と説く男や女が好きだという感情は愛情ではなく呪縛そのもの。
僕は幾度かの失恋や離婚の経験者だが、この人は自分のことが好きではないと感じたときは、さっさと諦めて付き合いを解消するようにしている。落ち込んだり、忘れられなくて困ったりすることもあるが、相手を責めることもなく、自分を責めることもしない。時間が経てば、どんなに苦しい痛みも和らいでいくことを僕は知っている。
好きな相手が自分を好いていないなら、離れることが好きということで、しつこく会いに行ったり付きまとったりすることはストーカー行為になる。離れることで落ち込んだり、狼狽したり、取り乱したりすることは、身勝手な好意をよせていただけだと見なされても仕方のないことだろう。
どんなにこちらが好きでも、相手が大切にしてくれないなら、お互いに心地よい人間関係を築けない。破滅型恋愛で、どちらにとっても良いことはないと諦め、さっさと別れることにしている。こうした恋愛を続けていると、その子供にも被害が及び、虐げられている者が、その子供を虐げるようになる。
自分が好きだから付き合うのではなく、自分を大切にしてくれる人と付き合い、自分も相手のことを大切にして付き合うのは、お付き合いの基本。相手を傷つけて付き合うのは、苛めそのもので、許されるものではない。それでも好きだと思っている人は、よくよく自分と相手の未来を考えてみることだ。