食べることは生きること №12 糖尿病
僕は58歳の健康診断で、血糖値が高く糖尿病予防のため、薬を服用してみませんかと言われたことがあります。糖尿病患者は日本に700万人もいて、いっけん健康そうな人まで糖尿病患者だったりします。原因は、肥満、喫煙、運動不足と云われていますが、パンやご飯とお肉の食べ過ぎが原因だとも云われています。
糖尿病とは、血液中にブドウ糖などの量が増えて慢性的に高血糖になった状態です。すい臓で作られるインスリンというホルモンの作用不足により、働きが悪くなると、栄養分が細胞の中に取り込まれなくなります。2000万人の日本人が糖尿病の疑いがあると云われているほど多くの方が悩んでいる病気です。
朝は、菓子パンとジュース、昼はハンバーガーや牛丼、夜は仕事仲間とお酒を飲みながら居酒屋でドカ食いをして夜食にカップラーメン、という日々の食事は糖尿病や肥満の原因となりそうです。野菜や果物をほとんど食べることがない食生活を20年もやっていれば何かしらの健康障害が出てきても何ら不思議ではありません。
僕もこうした食生活をしていた頃は体重84㎏、健康診断ではいつも高血圧、高血糖、高コレステロール、痛風に悩み、いつ糖尿病になってもおかしくないですし、心臓への負担も大きく血液はドロドロでした。医師からは薬を死ぬまで飲み続けなければすぐにでも生活習慣病になると言われていました。
薬は、身体全体に影響を及ぼすので短期的には効果があっても、長期となると怖いので、副作用がない食事療法で健康体にしようと思いました。何しろ、僕の身体は60年近く僕が食べ続けてきた食材を使って作られていますから、これまで僕の身体を作る材料=食事を見直し、足りないものを補うようにしたのです。
真っ先にしたことは、身体に溜まっている脂肪の燃焼=減量で、これまでの食事を見直して、食べなかった野菜や果物をたくさん食べるようにしました。ひじきや乾燥野菜などもたくさん食べるようにしました。そうすることで、空腹感をそれほど我慢することなく、1日100g程度の減量になっていきました。
これまで食べ過ぎていた肉とご飯を減らすようにし、コンビニ弁当や大好きな外食やお菓子は避けるようにしました。これまでの食事で蓄えた栄養素は身体から抜くようにして、これまで身体に不足していた栄養素を身体に取り入れるように注意しました。空腹感はありませんが、肉やごはんや菓子パンにコーラなどは食べたいと思っても我慢しました。
理想体重にまで減量してからは、万遍なく何でも食べるようにしましたし、いきなり血糖値を上げるような食べ方をせず、少量をゆっくりと食べるようにしています。バランスの良い食事を心がけるには、外食では無理で、自分で調理するのがいちばんです。1週間は持つのでたくさん作っておくようにしています。