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家庭料理の基本 №2 乾物を見直そう

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乾燥した野菜や海草などを乾物と云います。ひじき、切り干し大根、乾燥シイタケ、鰹節、昆布、こうや豆腐、かんぴょう、たかのつめ、いりこ、はるさめ、などですが、最近は、自分で余った野菜を細切りにして干物用の網を使って2~3日天日干しにして長期保存ができる乾燥野菜を作る方もいます。

 

乾燥させることで素材の旨みが凝縮され栄養価値が高まります。切干大根はビタミンB1・B2、鉄分、食物繊維などが豊富ですし、干ししいたけは太陽の光を浴びることで、ビタミンDが豊富に作られます。いりこは腹を取ってフライパンで炒めてから使うとより美味しい出汁が取れます。ゴマもフライパンで炒めてから使うと風味豊かになります。

 

乾物は水につけて戻してから調理しますが、戻し汁はそのまま調理に使えます。水で戻した乾物は普通のお野菜やお肉といっしょに炒めても煮込んでも美味しくいただけます。基本の合わせ調味料は、出汁1カップに醤油、みりん、料理酒、三温糖がそれぞれ大さじ2杯です。合わせ調味料がなくなるまで鍋で煮込めば出来上がりです。

 

ただし、こうや豆腐は水で戻さなくてもよいものもありますからパッケージをよく読んでから調理してください。出汁の味がよくしみ込んだ方が美味しいので、水で戻してもギュッと絞ってから煮込みます。出汁1カップに三温糖大さじ1杯、みりん、醤油はそれぞれ小さじ1杯、塩ひとつまみの割合でこうや豆腐が浸るまで入れて煮込みます。

 

乾物は非常に優れた健康食品ですし、買い置きや作り置きもできるので僕は大好きです。その日の気分によって自分で七味を加えたり、お酢やごま油を加えたり、醤油や三温糖の量を加減したりして、美味しいと思う味に調えます。お酢の代りにレモンやスダチやゆずなどの搾り汁を使うとより美味しくいただけます。

 

乾物はめったに食べなくなったという方が多いですから、いちど挑戦してみてください。煮物をたくさん食べれば、ご飯の量を減らすことができますから糖質制限食になります。乾燥ひじきと豆腐売り場で売られているおからを買ってきて、煮物にすれば安くて最高の健康食になります。失敗を恐れないで自分で挑戦すれば料理の楽しさもわかってきます。

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