食べることは生きること №8 新型栄養失調
若い女性や高齢者の5人にひとりは新型栄養失調だという国のレポートがあります。ダイエットのために野菜をたくさん食べて、ご飯やお肉をほとんど食べない女性。粗食で我慢して、老化を早め、新型栄養失調になる方もいます。コレステロール値が高いと医師から注意されて肉や卵をほとんど食べないシニアの方も明らかにタンパク質が不足しています。
新型栄養失調になると、身体がだるくなり、ヤル気が失せてきます。足腰が痛くなり歩行が困難になります。筋肉が衰えて転びやすくなりますし、免疫力も低下して感染症にかかりやすくなりますし、心臓病や脳卒中の可能性が高まります。これらの結果、寝たきりになる可能性が高まります。しっかり避けていた肉や卵を食べて、動物性タンパク質を取る必要があります。
粗食が身体に良いという書籍は多いですが、いつまでも粗食では身体は持ちません。健康であるためにはバランスのよい食事が欠かせないのです。肉や菓子パンなどで蓄えた脂肪を消化するためにしばらく粗食にすれば、余分な脂肪がなくなります。気分が良くなり減量もできるので、このままでいようとしますが、これが危険な行為なのです。
お年寄りになるとコレステロール値を気にして肉を食べずに納豆を食べて栄養のバランスを保っている方がいますが、植物性タンパク質ばかりで動物性タンパク質を全く避ける食生活は健康を害してしまいます。昔から、好き嫌いをなくして何でも食べなさいと云いますが、健康になるための核心をついています。