食べることは生きること №9 ビタミンとミネラル
ビタミンは、人体に必要な栄養素のうち、炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称で、無機物はミネラルと云います。ビタミン発見の発端は、昔、海軍の水兵が壊血病や脚気に集団でかかり、当時の軍医らがこれらの病気を研究し、現在ではこれらの病気はビタミン不足によるものだと判明しました。
当時、病気になる水兵は下級であり、士官はかからない。士官は頻繁に果物や野菜を食べており、下級水兵は単調な食事であることから、壊血病を防ぐために果物や野菜を取るようにしました。オレンジやレモンの柑橘系果物が壊血病に有効いうこともわかってきました。ビタミンは人体内で合成することができないので、食事によってのみ摂取されます。
ミネラルも人の体内で作ることは出来ないため、毎日の食事からとる必要があります。日本では13元素(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められています。
人間の生体組織のあらゆる組織を構成する細胞にブドウ糖を供給し、燃焼させ、老廃物を排出する循環は、ミネラルによって支えられています。カルシウム不足は、骨粗しょう症、鉄分不足は、貧血、運動能力の低下、免疫機能の低下、マグネシウム不足は、循環器疾患、筋肉の緊張低下、刺激に対する過剰反応、筋肉のけいれん、亜鉛不足は、皮膚病や免疫機能の低下などになります。
健康で若々しく元気に長生きするには、バナナだけ、コンニャクだけ、粗食だけ、断食、ご飯やパンは食べない、外食とコンビニ弁当だけ、といった偏食を避けることで、食生活を見直して万遍なく生きている新鮮な食材に感謝して自分で調理したものをいただくことです。誇りを持って食材を育ててくださっている人々に感謝して購入し、自分で調理していつまでも健康で長生きしたいですね。