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不動産は、負動産

 

2021年度の統計では、空家数は846万戸で全体の13.6%になっています。少子高齢化の日本では人口減少傾向で今後も空き家は増え続けていきます。住む人が少なくなれば、売れる家が少なくなりますし、高温多湿の日本では、木造建築が朽ちることが多く、築30年以上の木造住宅の価値はありません。

 

和歌山県の空き家率は20.3%で、5件に1件は空き家になっており、全国第2位の空き家率になっています。半世紀前には人が住みにぎわっていたが、放置されて朽ち果てている空き家もよく見かけるようになりました。販売することもなく見捨てられている空き家が多くあり、雑草におおわれています。

 

都市計画がなく、道路も狭い居住区にあり、駅から15分以上離れている空き家ではなかなか売れません。建て替えるにしても近隣が居住区として整備されていないので、若い人などは住みたがらないのです。半世紀前は人口増加で建てれば売れる時代もありましたが、今では駅近で近代設備が充実したタワーマンションなどに人気が移っています。

 

高齢者の方も郊外の戸建てを売って都心の医療施設が充実した地区に住み替えを希望していますが、なかなか郊外の駅から遠い住居では売れていません。山を切り開いた宅地開発地区ではバス通勤がメインになり区画販売も思うように進んでいません。この傾向はますます強まると思うので購入を検討している人は待ってみるのもよいかもしれません。

 

戦後からバブルまでの半世紀、土地景気に沸き立っていたころは不動産を早く買う人ほど儲かる時代がありました。今では、それが逆回転して持っていると損をする時代になっています。投資対象として不動産を購入しようとしているなら、やめておく方が賢明だと思います。

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