それでもマンション買いますか?
大手不動産が開発販売した販売用マンションで手抜き工事がいくつか発覚している。基礎杭を固い岩盤まで打ち込んでおらず、10年も経つと徐々に傾きが目立ってきたことが発覚の原因。中小マンションメーカーなら倒産して逃げるが、大手なので購入したお客様には最善の対策をとるという。
しかし、マンションを購入してからこうした手抜きが発覚することはよくある。基礎杭、鉄筋の量、配管の太さ、断熱材の量、遮音壁、排水、免振ゴム、防振ゴム・・・などなど、見えないところほど手抜き工事はしやすい。気が付かなければ施工業者は儲かるので、下請け業者などはやりかねない。
また、10階以上のマンションに暮らしていれば、人体に悪影響があると聞いたこともある。購入したら音がうるさかったり、隣の住人と仲良くなれなかったり、マンションの管理費が上がり返済計画が狂ったり、大規模修繕が必要だからと請求書が届いたり、予期しない出費がかさむ。
マンションを所有していれば、台風や地震などの災害時、被害にあった箇所の修理は自腹で行わなければならない。今回のように手抜き工事が発覚して、建築基準法違反なので撤去を求められ、施工業者が倒産して逃げてしまえば、マンションの所有者が自己負担しなければならない。
日本の人口は減少傾向にあり、空き家率は増加傾向にあり、地震や大型台風などの影響も大きくなっているのに不動産を購入する人が多い。人口減少になり空き家が増えれば家賃は下がり、不動産価格は下落する。不動産は借りる方がリスクは少ないが、所有したい人は後を絶たない。