同じ失敗を二度繰り返すは愚か者、三度繰り返す人は使えない
人は失敗から何を学び、どのように改善していくかで成長や成功するかどうかが決まる。ビジネスの世界では、同じ失敗を二度繰り返せば愚か者という評価を与えられ、三度失敗すれば責任問題となり減俸や降格処分の対象となる。ビジネスの世界での失敗は損失に直結しているので、誰かが損をした分を稼がなければならない。
例えば、宣伝広告を入れて効果がなければ、その赤字を埋めるために何が必要かを考える必要がある。むやみに同じ失敗を二度繰り返していると、何を考えているのだと評価され、赤字分を膨らませているばかりとなる。ただ、当事者は立派な言い訳を用意しており、胸を張って主張するが、それで赤字が戻るわけではない。
三度目の正直とばかりに同じ事を三度行って失敗すれば、これは責任問題となり会社にもたらした損失分の拡大ばかりでなく、部下の評価も最低になり、信頼されなくなるので減俸や降格処分しなければ、会社の信頼そのものも失われる恐れが出てくる。働くということは担当部署での収益を出し続けるということなので、自己判断だけでは済まされない。
失敗から何を学び、どのような科学的根拠を示し、どのように変化し、どのように収益を改善できたのかを実行できるかどうかで人の評価は変わってくる。社長や上司も失敗するが、嘆き悲しみ、不満や愚痴を言い、誰かのせいにして反省できなければ、その人の評価は最低になるが、部下はそのことを教えてはくれず、ただ、静かに従っているふりをするから怖い。