地震、雷、火事、親父(おやじ)
江戸時代後期から世の中で怖いものという意味で使われるようになりました。僕の父親も厳格で厳しく暴力的で横暴で自己中心的でした。毎日のように父親から拳骨(げんこつ)をあびていました。母親も僕も泣き寝入りするしかない日々でした。
戦後、昭和30年代までおやじと云えば、どこの家庭でも怖い存在だったように思います。何しろ、親父は太平洋戦争時に学校で軍事教練を受けていたのですから、厳しく指導する方法を身につけていました。僕の父親も戦陣訓をいつまでも読んでいました。
団塊世代が厳しい父親に育てられ反抗的だったので、彼らが親になるとその反動で優しく子供たちに接するようになります。団塊ジュニアは裕福で優しい親に育てられたので、彼らはブランド志向で高級ブランドを身につけるのが好きでした。
高学歴な団塊ジュニア世代が親になると、子供への教育に熱心で有名校受験が過熱していきます。子供たちは受験勉強に疲れ、良い子になりきれず、なげやりになり部屋にこもるようになります。団塊ジュニアの親はしつけに厳しい親になっていました。
親父のイメージは、各世代によってその世代を反映したものになっています。ただ、どの世代の親父も家族のために働いていても言葉に出して感謝されない存在なので、家では肩身の狭い思いをしていました。そのため、外食して帰ることが続いています。