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保存食を作る

 

鮭の遡上などで大量に魚が取れると、数日では食べきれない。そこで、はらわたを抜き、北風に当てて乾燥させたり、煙でいぶして燻製にしたり、塩漬けにすれば長期保存も可能になる。

 

コメや野菜は、乾燥させて乾物にすれば長期保存ができる。コメのとぎ汁を放置すれば醗酵する。チョットしたことで醗酵させればお酒も造れるし、これを炊いたご飯に振りかけて醗酵させれば日本酒(どぶろく)になる。

 

大豆を炊いて醗酵させれば味噌ができて、うわ汁は醤油になる。炊いた大豆から納豆や豆腐、揚げなどもできる。こうした知恵で古代の人は新鮮食材と保存食を食べることで、美味しくて健康的な食生活を営んでいた。

 

サトウキビの煮汁を煮詰めて砂糖を作るようになると、炒め物や煮物のレパートリーは格段に広がっていく。ジャムもできるしスイーツもできる。冷蔵庫も保存薬品もない時代でも食材はきちんと処理して保存していた。

 

米ぬかに塩を足して大根、キュウリ、なすび、ニンジン、ゴボウなど漬ければ美味しい漬物になり、チョットした保存も効く。おにぎりを乾燥させてパリパリにしてもお茶で煮込めばおかゆになり美味しくいただける。

 

古代の人も魚介類のゴミから香ばしい匂いがして舐めてみると美味しくなっていることを発見しただろう。それが醗酵だと気が付かなくても作り方を覚えれば、何にでも応用できる。また、腐っても肥料として使えることにも気が付いたはず。

 

 

 

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