地球は丸い
天体観測をしていれば月や太陽は丸く、地球も丸いのではないかと思うだろう。月の満ち欠けは太陽に照らされた部分を地球から見ているからだと観測していれば気が付く。とすれば、月は地球の周りを29.5日かけて回っている。
地球は自転しているので昼と夜があり、自転軸は太陽に対して傾いているので日時計の観察ではきれいな影の観察ができない。そこで、日時計を日本だと35度傾けていくときれいに影が書け、その位置は北極星に対して垂直にすればよい。
ただし、この傾きだと半年ごとに表面に描ける時期と裏面に描ける時期が分かれる。春から夏は紙の表面が影になり、秋から冬には紙の裏面が影になる。地球は丸く、しかも、太陽の周りを回っている(公転)からだと気が付く。
古代の天体観測をしている人は、簡単な道具だけで宇宙をかなり理解していた。太陽の恵みで植物が育ち、月や北極星の観測で航海できるようになる。自分たちに恩恵をもたらす太陽や月を神として崇めるのもうなずける。
古代の人々はより豊かな生活を求めて、いろいろなアイデアを出して暮らしていた。僕たちは、古代の人々は原始的な暮らししかしていない野蛮な人だと思いがちだが、研究熱心で真理を見つけ出そうとしていたこともわかる。