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負けるはずがないと信じていた幕府軍

 

幕末、二度にわたる長州出兵では、弱小藩に幕軍は各藩連合の大軍団を率いて出兵した。これだけの兵員があれば長州など一撃で打ち負かすことができると誰もが信じていた。しかし、実践になると被害を恐れる各藩が攻めきれず長州の民兵組織に負けてしまう。

 

長州は、負ければ切腹、お家断絶の恐れがあるので必死になって抵抗する。自分が死んでも勝利すれば長州藩はやっていける、そのためなら死んでもよいと思っている兵士ほど怖いものはない。死ぬのを恐れる幕軍の兵士との意識の差が勝敗を決めた。

 

ロシア兵も、正規軍の兵士、ワグネルの民兵組織、地元有志による兵士、徴兵された兵士など混在して戦っている。彼らの意識は自分たちの部隊だけは被害の少ない戦いにしたいと思っている。そのため、実践では逃げ腰になる。それが勝敗を決めていく。

 

負けるはずがない、すぐにでも相手は降伏する、傀儡政権を樹立してこの戦争はすぐに終結する。これまでもそうだった。などという楽観論がロシアにあった。クリミア半島で手痛い敗北に終わったウクライナは、ロシアが攻めてくることを想定して準備していた。

 

長州出兵に敗北した幕軍は、その後の戦いでも敗北。やがて大政奉還、幕府は崩壊。明治維新へとつながっていく。ロシアも同様に、今回の戦いで敗北すればプーチンの退陣、ロシア連邦が崩壊してそれぞれが独立国家として成り立つようになるだろう。

 

 

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