思い通りにならないのが人生
小学校の時に友達と野球をするようになると、将来はプロ野球選手になりたいと思い、中学校でギターを弾くようになるとバンドを組んでプロになりたいと思うようになる。地元の進学高校に通うようになると早稲田大学に進学しようかと思う。小学校で同級生の女学生に恋をして、将来はこの人と結婚したいと思う。
どれもこれも叶わない夢で終わったが、それが生きているというもの。うまくいくことなどほとんどない生き方をしているのが普通。とびぬけて優秀でもなければイケメンでもない。ふつうに生きていれば、ふつうに相手にされない。それがわかるのは10年ほどの辛い経験をしてきてから。
ふつうではない苦痛や苦労を経てきて、自分を良く見せることより他人を大切にすること、偉そうにするより謙虚にすることの大切さを知る。所詮、自分は他人に支えられ生きていることを知る。それでも叶わぬ夢を持ち、挑戦しては挫折するが、叶わぬ夢を持ち続けることが生きている楽しみでもあることを知る。