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バカにされても人は人

僕は、幼いころから父親にバカにされ、おまえのようなバカはこうしないとわからないだろうとげんこつを毎日のようにくらっていた。学生の頃は、学校の先生からおなえのようなバカは死ぬかもしれないから耐久高校には願書をだすなと言われた。おとなになると、宗教家の方から、おまえのような奴は無間地獄に落ちるぞと脅された。

72歳になり、今ではそんなことを言う人はいないし、そう言った人の評価はガラッと変わった。他人が人を評価しているのは、その人の物差しであり、かなりいい加減なものだと今では思うが、当時は腹が立ったり愕然としたりで落ち着かなかった。あんたたちに俺の何がわかるんだと思って悔しい思いをしたものだ。

必死になって生きてきたが、誰よりも優秀でもなければ天才でもない。ただただ平凡な僕がいろいろな人から尊敬されるようになったのは、そんな誹謗中傷をまともに受け止めず、我が道を信じて生きてきたからだと思う。苛められているなら、彼らにかまうより無視すること。我が道を歩めば、いつか彼らのことなどどうでもよくなる。

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