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欠点だらけの生き物

 

「少年よ大志を抱け」と言った北海道大学のクラーク博士は、アメリカに帰って起業したが2年も経たずに破産してしまう。今太閤と云われた日本の総理だった田中角栄は、賄賂などの金脈がバレて失脚した。どんなに尊敬を集めている人でも欠点はある。バカなことをして失脚する人は後を絶たない。

 

バカなことをする人だらけなのだと思って生きていれば、自分が愛した人がバカだったとしても愛せる。でも、完璧な人を求め、尊敬する人を求めたら、それはその人にとっても迷惑な話。バカなことを隠れてするしかない。あなただってバカなことをする。そんなあなたを愛することもできなくなる。

 

親は完ぺきであるべきだと思っていた子供の頃。自分をかまってくれない親に反抗していた自分はバカ丸出しだった。親もバカ丸出しで生きていた。完璧だと思っていた先生だって痴漢したりストーカー行為で捕まっていたり、それが人ってものなのに、完璧を求めて責めるばかり。自分は完ぺきではないのに。

 

自分を愛せないで、誰があなたを愛してくれるだろう。欠点だらけの人ばかりの中で僕たちは生きている。だからこそ、ホッとすることもある。バカなことをしても許せる気持ちにもなれる。「踊る阿呆に、観る阿呆」なのだと思えば気持ちにゆとりもでてくる。だからこそ、生きているのが楽しいのだ。

 

他人に完璧を求めるのではなく、バカ丸出しが正常なのだと思うようにしよう。お互いに、それを認め合って助け合って、おまえもバカだなと笑いあって生きている方が人間らしいってこと。大人だって、おじいだって、おばあだって、おまえだって、赤ん坊だってバカ丸出しでいいじゃないか。

 

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