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価値観や常識は変遷する

 

戦後しばらく男子の髪の毛はショートカットが常識だったが、イギリスのロックバンド、ビートルズが長髪にしてから長髪が若者に流行るようになる。当然、大人は不良だと嫌っていたが、嫌われるほどに長髪は若者に受けいられていく。

 

昭和の頃は、YシャツやTシャツはズボンに入れて着用するのが常識だったが、アメリカのストリートファッションがズボンの外に出して着るようになると、それが若者に流行るようになる。当然、長髪の大人は不良だと嫌っていた。

 

男子は仕事に精を出し、女子は家事と育児に専念し、20歳を過ぎれば結婚するのが常識だったのに、今では女子が仕事に精を出し、男子が家事や育児をしてもおかしくないし、男子や女子という区別もしなくなった時代になっている。

 

戦後しばらく、結婚式は自宅で行い、町内会の主婦たちが料理を作って祝いの料理を出していた。それが結婚式場やホテルでの結婚をするようになり、主婦は出席するだけでよくなった。祝いの席に行く人も少なくなっていった。

 

社員が集まって飲み会をするときは、「とりあえずビール!」と注文するのが一般的だったが、令和の時代になると、「私は、ノンアルコールです」や「僕は、生絞りジュース」などと各自バラバラに注文するようになった。

 

就職すれば通勤して、オフィスに自分のデスクが与えられるのが普通だったのに、テレワークになり自宅で働いても良いし、出社してもオープンデスクで自分のデスクがないオフィスになっている。

 

時代が変われば、自分の価値観や常識はもはや通用しない。それを無理やり、これが常識だと言っていれば、それはハラスメントでしかない。相手の話をよく聞いて、相手に合わせてあげる柔軟さを身につけたいものだ。

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