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おごれる人も久しからず

 

祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。

娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

 

平家物語の原文です。諸行無常とは、世のすべての事は変化し続けているという意味です。政治家や先生、社長やパワハラ上司など、暴言や態度に問題ありという人を見かけることがあります。

 

政治家の傲慢さは目に余るものがあるし、高級官僚の忖度する態度にはそれでいいのかと思い、先生と呼ばれる人の上から目線での物言いには閉口してしまう。何後も自分勝手に仕切らなければ気が済まない人もいる。

 

力自慢の人、財産を自慢する人、持ち物を自慢する人、相手を見下す人、上から目線で話す人…こうした人は絶えることなく現れては、その性格ゆえに嫌われ孤独の中で死を迎えて消えていく。

 

背伸びしている若い経営者は売上を自慢し、出世していったサラリーマンは役職を自慢し、贅沢好きな人は高級ブランドを自慢する。それがどんなに醜くうつるかには気が付いていないので嫌われる。

 

見栄っ張りは嫌われる。大口をたたく人も嫌われる。末路は孤独ですべて失い、寂しく死んでいく。そのことに気が付けば、他人を大切にし、謙虚になり、贅沢しないようになる。それより、他人のために事を成すようになる。

 

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