僕は子供のころから貧乏だったので野菜やイワシなどの小魚中心の食生活だった。肉などは望むべくもなく、牛肉などは高根の花だった。昭和30年代はまだ加工食品があまりなく、新鮮食材を食べていた。昭和40年代になるとインスタントラーメンから加工食品が大量に出回るようになった。

 

インスタントラーメンは安く便利だったので僕もたらふく食べるようになった。その頃から太り始め、コロッケやすき焼きなどで肉も食べるようになり、しっかり太ってきた。ご飯と肉、締めのインスタントラーメンの組み合わせはとても美味しいが太りやすい。外食も美味しいが太りやすい。

 

また、食パンも食べるようになり、バターの上に砂糖をのせ、ジャムをたっぷり塗って頬張ると美味しさが一段と増した。こうして20代まで豊かな食生活をしてきたが、体重はうなぎのぼりで普通サイズの洋服は着れなくなり、LLサイズやアメリカサイズの服を着ていた。

 

社会人となってから借金で苦しむようになり、食品ロスの食材を買うようになった。野菜や果物も傷んでいる部分はカットして食べていた。油も買うお金がなかったので、出汁に醤油を少し足して野菜を少し煮込んで食べていた。おかげで、体重は激減するようになった。

 

70代に至るまでこうして食品ロスの食材を食べ続けているが、豆腐、おから、いたんだ野菜や果物、半額の魚やお肉などの食材を自分で調理して食べ続けている。おかげで添加物なしで健康なのだと思う。お酒は飲まないしタバコも吸わない。市販の飲料水も飲まないし、ケーキやアイスなども食べない。

 

70代で健康診断を受けているがすべて正常で病気ひとつしていない。山登りやサーフィンをしていてもあまり疲れを感じない。医師も驚くほど健康なのは、日ごろの生活習慣と食事や運動だとつくづく実感する。バリバリ現役で働くには何よりも健康であることが大切になってくる。