人生は長いようで短い
僕は今年で70歳になるが、振り返ってみればあっという間の出来事だったような気がする。何もしなければこんなに長い人生はないのに、何かを成すにはこんなに短い人生もない。
一日が長いと感じるときは、惰性に流されて生きていた。この会社を立ち上げて、四半世紀、やるべきことははっきりしていた。まだまだやりたいことはあるが、あっという間の四半世紀だった。
若い頃は、自分の人生はある余るほどの時間があり、名声やお金が欲しいなどと思っていた。この年になると、その反対で、ある程度の名声やお金はあるが、やりたいことはまだあり、時間が欲しくなる。
若い人は、他人を気遣ってやりたいこと、言いたいことを我慢していることが多い。しかし、時間は待ってくれない。人を傷つけるかもしれないが、やりたいことをやり、言いたいことを言う勇気も必要だと思う。
いい子ちゃんでは、自分を押しつぶすことにもなりかねない。相手が泣いても、バカにしても、叱られても、憎まれても、人生は短いのだ。何と言われようとも自分自身を大切にして生きてほしい。