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おまえ、地獄に落ちるぞ

 

厚生労働省が作成した対応指針案によると、「地獄に落ちる」などと脅して宗教活動を強制することなどは虐待と明示するらしい。宗教を信じる人は、幸せになると思っているので宗教活動には熱心になるが、それゆえに家族や同じ信者に、宗教活動を強制しがちだ。

 

活動に参加しなければ「地獄に落ちるから参加しなさい」と言ってみたり、多額の寄付をするほど幸せになれると思い込んでいるのでごり押しのように言ってきたりする。本人は、そういう行為が自分と相手を幸せにする行為だと信じ込んでいる。

 

僕もこうした経験があるし、「おまえの顔が気に入らない」とか「誰がおまえを呼んだんだ」などと言われたこともある。いっぽうでは否定され、いっぽうでは肯定されて相手の言うとおりにすれば僕は幸せになれると思わせたいのだろう。

 

人は自分の信じるものを他人にも同意を求めがちで、過度になるとしつこく勧誘してくるし、もっと信じている人は強制するだろう。僕は、慎重に、相手の機嫌を損ねず、その場から静かに去るようにしているが、その煮え切らない態度も気に入らないと思う。

 

宗教法人だけでなく、どちらかと言えば信者の方がこうした言葉を言って、相手を救おうと必死になっている。その熱意は激しいので圧倒されてしまう。しかし、自分と他人は違っていて当たり前だし、親子でも自分の考えを押し付けるのはしつけではなく虐待。

 

人はそれぞれこだわりを持っているので、自分の価値観を人に押し付けることがある。それが親でも友人でも上司でも同じこと。いちいち、それに対応していては身が持たない。そんな意見もあるだろうと冷静に受け流すようにして自分を保っている。

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