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幸せになりたい

 

70歳が近い年になり人生も佳境に入ったと感じるようになった。幸せになりたいと必死になって生きてきたように思うが、振り返ってみるとそれぞれ幸せな時を過ごしてきたと思う。苦しい中にも悲しい中にも幸せはそこにあった。

 

ただ、苦しさや悲しさにおおわれて、そこにある幸せを感じることができないときもある。しかし、どんな状況にあっても幸せはそこにあった。それを感じることができない自分がいただけだった。それを知るのはず~っと後になってから。

 

私は孤独で惨めで誰からも相手にされないと思っていても、そこにはあなたを心から心配してくれている人がいる。金銭的に苦しくても、ちょっと探せば安くて生活ができる場所がある。贅沢な暮らしより幸せかもしれない。

 

幸せは感じるものなので目には見えない。その人の感性が豊かであれば、どんな状況に置かれていても幸せを感じることができる。不幸だと思っているのは、自分勝手な考えに囚われているときかもしれない。

 

悲しいとき、苦しいとき、どうしようもないとき、自分は不幸のどん底だと思っているとき、自分の足元を見れば、いっしょに悲しみ、苦しみ、なげいてくれている自分の幸せがそこにある。いっしょに生きていこうとささやいている。

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