健康を維持するため、身体が運動を欲するように脳は試練を求める。
楽しいことをしているときは脳からドーパミンが出ています。これを脳が感じて楽しいとか嬉しいか感じるようになります。ゲームやSNSなど楽しいことが毎日、数時間以上続いているとドーパミンが出すぎているので脳は受け取る量を少なくするようになるのです。
こうした脳になると、ゲームやSNSなどをしなくなればドーパミンが出ないので脳は盛んにドーパミンを求めるようになり、不安感、恐怖感、孤独感などを感じすぎて鬱症状を引き起こしたり感情的になりやすくなってしまったりするようになります。
麻薬などの依存症と同じようになって治療にはかなりの困難を伴います。これを避けるには1日のドーパミンの量を少なくして、それに慣れることが必要になります。つまり、ゲームやSNSをする時間を徐々に短くしなければ治らないのです。
人間の脳は、楽しいことばかりでなく辛いことや苦しいこと、悲しいことをミックスして初めて正常に活動するようにできています。あらゆる生物はそうして数億年間生きてきたからです。試練は脳の発達には必要不可欠な要素なのです。
辛く苦しいことがあるとそれから抜け出すために何をすべきか必死になって考え行動します。この思考が脳を鍛えます。勉強なども気持ちを切り替えないとなかなかできませんが、そうしたことが脳を鍛えていると考えれば納得です。