怒りは生き物全てにある
人類以外の動物の怒りは、縄張りの確認や食べ物や雌の所有権を争ってのことで、力関係で優劣が付けばすぐに忘れていく。相手を殺すことはなく、いつまでも憎い思いをする事もない。ところが人類だけは同じ怒りでも相手を殺すところまで行き切ることもあるし憎しみを記録していつまでも怒りを抑えられない。
怒りは前頭葉の右側に活発な脳波が現れ、左側はそれほどでもなく左右のバランスが崩れて攻撃体制になっている。これを鎮めるには紙にその理由や行動を書いて自分で見直すことで静まるが、誰かに話しても怒りは鎮まらない。相手構わず怒りを話している人がいるが、それはいくらやっても逆効果になる。
人類は怒りを記憶するのでなかなか怒りを抑えきれない。一方で、怒りをぶつけられた相手は、同じように怒りを感じるか悲しみに陥るかになり、どちらもその感情を記録するのでいつまでも同じ感情に振り回されてしまう。こうした状態を避けるには、紙に書いて第三者の視点で自分を見つめること。脳科学では、こうしたことがわかっている。
イジメをする人がなかなか反省できなくて、いつまでもイジメを繰り返してしまう。これは前頭葉のバランスを崩しやすい状態で、例えば糖分を摂りすぎていることや体調不良でも起こり得る。食生活のバランスはとても大切で、感情をコントロールする栄養素や化学物質が足りないことだとわかっている。