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坊主(ぼうず)憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎い

嫌いな人がいれば、その人が触ったものも嫌いになり、その人が話題にしたものも嫌になることがある。嫌いな人が気になり、その人の行動を追いかけてみたり詳細に調べてみたりして非難できる材料を見つけている。その人の存在すべてが許せなくなり、許せない自分も嫌になってくる。

 

自分は嫌いな人を責めるため、追及するため、不幸にするため、追い詰めるのために生きているようで、いつも話題は嫌いな人のことばかり。自分は周りの人から飽きられているのに気が付かない。このままだと周りの人から嫌われる人になってしまう。つまり、人を憎めば憎んでいる人のようになってしまう。

 

ちょうど、クラブ活動などで苛められた新入生が年上になり、新入生を苛めるようになるようなもの。親から暴行を受けた子供が親になると子供に暴行をふるうようになるように嫌だった経験が繰り返されていく。憎しみの連鎖は周りの人をも巻き込んで不幸にしていく。

 

憎しみを許せないなら遠く離れて嫌いな人に出会わないようにしなければ自分が不幸になる。憎しみを許せるなら嫌いな人にも優しく接することができるが、なかなかできるものではないので遠ざかるのがいちばんの解決策だろう。いつまでも憎しみに覆われた状態は自分を蝕(むしば)んでいく。

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