贅沢が身に沁みついている
バッグや洋服はヨーロッパの高級ブランドで皆が知っているものでなければ身につけない。食事のためのレストランは、予約しなければならない高級レストランに高級セダンの外車で行かなければ気が済まない。お化粧してエステにも通っているので手料理は避けるようにしている。皆からチヤホヤされるのが大好き。仕事はしたことがないしする気もない。
こうしたセレブ妻は、自分で仕切ることが大好きで、「あなたは~しなさい」「あなたは~でなければ」などとまるでペットのように扱う癖がついている。他人を自分に従わせることを当たり前だと思っているので、傷つける言葉使いも平気。「あなた臭いわよ」「こんな服よく来ていられるわね」「~さんは貧乏で嫌だわ」「バーゲンなんかで物を買うなんてみっともない」…。
こうしたセレブ妻は、気に食わないことが起こると「あなた、常識あるの!」「何て失礼な方なの!」と眉をひそめてにらんでいる。こうしたセレブ妻のご主人は、妻の言動に嫌気がさして家に帰りたがらない。綺麗な女性の妻ではあるが、ツンツンしているので一緒にいると疲れてくる。自分が一番オシャレで偉くて、尊敬を集めていることを自慢している妻のそばにいることが嫌になる。
こうした生活をしているご主人が何人かの女性と浮気をしていると、奥様が相談に来られた。お子様もお父様のことが許せないとお怒りになっているらしい。しかし、僕はご主人の行動ももっともだと思い、このまま、ご主人を責めていると離婚になり、あなたの収入源がなくなりますが、それでもいいですかと話した。自分が働くことなど考えもしない奥様はビックリしていた。
超一流のブランド品を身につけているにふさわしい優しさや身のこなしをして、主婦仲間からの憧れではなく、ご主人からの愛情を育てるようにされては如何ですかとアドバイスした。その後、ご主人と会ったが家に帰ると妻や子供から冷たい態度を取られており、これ以上耐えられないので別れたいと疲れた表情で話されていた。家に帰るのが辛いと思わせるかどうかでこれからが決まりそう。