自分の意見も方便を使って話せばわかりやすい
僕は幼い頃、母親から家は貧乏だからお前には何の財産も残してやれないが、出世する方法を教えてあげると言われた。自分の意見を他人に述べる場合、偉い方がこう言ったという話し方だと相手の方は聞く耳を持ってくださるが、地位も名誉もない若造の意見などは年上や目上の方に無視されることがよくある。
そこで、自分の意見を皆が知っている他人の言葉に置き換えて説明してみたり、何かしらの例え話にしたりしてお話しすれば、若造のくせにイイこというわいと思ってくださる。物は言いようで、如何様にも相手の方は受け取る。説得ではなく、納得していただくには、強引な意見を述べるだけでは伝わらない。
例えば、上司に方に「従来のやり方は効率が悪く、自分が考えたこのやり方でなければ他社に負けてしまいます。」と言えば、従来のやり方を否定されたようで気分を害する上司の方も多い。しかし、上司の方に例え話をして、如何にもその上司の方が考えたように誘導してあげれば改善は通りやすい。
相手に花を持たせてあげるぐらいの度量がなければ、多くの人は動かせません。「俺は、こうだ!」「俺についてこい!」「俺に逆らう奴は許さない!」といった態度では、人に嫌われてしまいます。自分の考えだと知ってほしいのか、その考えで人が動いて欲しいのか、よく考えて行動しなさい。