福島には6つの「わかるとできる」パソコン教室がある。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と福島第一原子力発電所事故のために、未だに多くの人が帰宅できないで避難している。長い避難生活から、連れ合いを失くす人もいるし、子供たちは避難地を故郷に感じていく。

 

ふるさとに戻れないが、それぞれに強い望郷の想いを持って暮らしている。自分のルーツとして、生まれ育った場所に誇りを持って生きていかねばならない。そこに暮らす人々のためにも、その場所で生まれ育ったことを自身の糧として歯を食いしばってでも、他所の地で生きて行かねばならない。

 

福島第一原子力発電所事故のため元の生活には戻れないと思っている方は多い。多くの人が新たな地で新たな人生を切り開かざるをえないが、ふるさとの誇りを持って生きて、生き抜くことが、多くの仲間への支えとなることを忘れてはならない。そんなお話しをしながら福島を巡回している。