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君はいくら稼いでいるの?

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経営者の年末年初は、法人会の忘年会や新年会、賀詞交歓会やゴルフ接待などが目白押しで、とても仕事どころではない。従業員もまた同じことだろうが、僕はこうしたお付き合いは一切しないとても付き合いの悪い人である。年末年初は、いつものように仕事をこなしており、新講座のシナリオ作成や収録に追われている。

 

経営者が集まると、自慢話が多く「君はいくら稼いでいるの?」と聞かれることが多い。「そうですね、2000万円ぐらいでしょうか」と言うと、隣の方が「僕はだいたい1億は稼ぐよ」と返事する。よくよく話を聞いていると、その方は、自分の会社の年商を話して自慢しているが、僕は月次の経常利益を話している。

 

スーツはアルマーニやバーバリー、腕時計はオメガやグッチ、靴はジョンロブやベルルッティ、鞄はエッティンガーやゼロハリバートン、車はベンツかBMWだと自慢して、僕が国産の数万円のスーツにホンダのワンボックスに乗っているのを聞いて、「君は社長なんだから、もっと見た目を大切にしないといけない」と注意される。

 

酔っぱらってくると、1億円の年商自慢の社長さんは二次会に行こうとクラブに誘われる。僕は、お酒は飲めないので、お茶を頂いているが「こいつは2000万円しか稼げないが、僕は1億円稼いでいる」と、クラブのホステスに自慢している。「君も、酒の一杯ぐらいは飲めるようになって僕のように頑張りなさい」とアドバイスされる。

 

付き合いが大好きで、飲み会が大好きで、飲みにケーションが大好きな社長さんは、だいたいこんな感じなので、つき合いきれないと僕はお付き合いをお断りするようになった。酒をたしなまず、タバコを吸わず、ゴルフをせず、外食はほとんどしない。自分が調理したものを食べて、自宅で勉強して仕事に活かしている日々だけで充分。

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