親の心子知らず
子供の頃、日が暮れるまで毎日遊び勉強なんて無視して、夜はテレビにかじりつき眠りにつく。こんな素敵な日々が永遠に続くと思ったら、いつの間にか大人になり働くようになる。そのうち、結婚して子供が産まれ幼い子供を見て何て幸せなんだと思うようになる。
その子が小学高学年頃になると反抗期をむかえ、言葉使いも荒くなる。無視することさえあり、あんなに可愛かった子供の激変に狼狽したり悩んだり。考えてみれば自分も小学高学年頃は親に対して反抗的だったことに気が付く。
どうしてなのだろう?いちいち、心配されることへの苛立ち。親の優しさへの反抗。親への感謝を忘れた反抗。愛されることへの苦痛。子供の頃から親に頼り切っていた自分への嫌悪感。どうしていいのかわからない子供から大人への変化。
大人になると、そんな子供でも働いたお金を惜しみなく子供に与えてくれていた親がいた。反抗的な子供に毎日食事を作り洗濯し掃除をしてくれていた親がいた。安月給の中から子供への学費を払っていた親がいた。自分も働いて初めてわかるお金の価値。
1万円を稼ぐのがどれほど大変なことなのか、自分が働いて初めてわかる。それなのに、そんな親からの学費を当たり前のように思って遊び惚けていた自分がいた。そうして初めて年老いた親に感謝できるようになる。「ありがとう、お父さん、お母さん」


