技術開発力が戦争に影響する
第1次世界大戦では機関銃が脅威だった。第2次世界大戦では航空機や戦車が脅威だった。湾岸戦争では暗視スコープやミサイルが脅威だった。ウクライナ侵攻では、ドローンが脅威になっている。爆弾を抱いたドローンだけでなく、偽装ドローンも導入されている。
そして、最新兵器の開発はAIロボットになっている。最前線部隊はロボットが陸地を移動しながら攻撃し、上空にはAIドローンが偵察や攻撃を担い、水中には潜水ドローンが潜み、兵士は後方から戦車などで移動して結果を分析するようになる。
これまで兵士が最前線で戦っていたが、兵士の損失を避けるために容易に補充できるロボットやドローンに置き換わっている。現在戦ではロボットと人間が戦う場面がしばらく続き、その後はロボット対ロボットの戦場に変わる。映画の世界が現実になってきている。
無人AI潜水艦は空気の確保、食事や排せつ物などの処理が不要。船員の場所も不要になるのでかなりの深度まで潜水可能になり探知できなくなる。無人AI戦闘機はパイロットがいないので加速やターン、最高速が格段によくなり撃墜は難しくなる。
2025年、こうしたAIロボット兵士の開発は急ピッチで行われており、この技術を活かして民生用として販売されるようになる。従来のロボットは、教えられた単純作業を繰り返し行うものだったが、これからは指示するだけで複雑な作業もこなすようになる。
これまでも最新技術は軍需産業から始まっており、日本ではそうした軍需産業は育っておらず民生用の開発も限定的。フィジカルAI(AI搭載ロボット)開発でも遅れている。軍事用衛星を打ち上げるロケット開発も遅れている。
日本の教育は大学入試偏重で小学生から受験勉強に力を入れている。入試科目はしっかり勉強するがそれ以外は勉強できないような状態。ロケットやロボット、AIや半導体などの学習に幼い頃から集中して学べる環境はない。


