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叱り方にはほどがある

叱って育てるやり方は昭和の遺物。今は、褒めて育てるやり方に変わっている。大企業の社長が抜き打ち店舗巡回で、店内の改善点を見つけたとき、「こんなことをしている店長は即刻クビだ!」と怒鳴るケースはよくある。まるで、それが一番効果的だとでも言いたげだ。

しかし、叱られた店長はクビになるなら仕事をまともにやるより、転職先を探す方が先だと思うだろう。反省するより、多くの選択肢のから行き先を選ぶ。昭和の時代、終身雇用なので転職は悪だと捉えられていた。当然、転職先では落ち武者のように扱われる。

社長が叱れば、上司も叱るようになり、上司が叱れば新入社員に叱るようになる。最悪の伝統が社内に蔓延してハラスメントが表面化し会社の評判は地に落ちる。それより、指摘すべき点が見つかれば、社長の指導不足だと反省して行動するべきなのだ。

「こんなことにきがつかないようにさせた自分の何がいけないのか?教えてくれないか。」と社員に聞けばよい。実務のマニュアルがない、実務研修がない、実務の相談者がいない、実務の手順を教えてもらっていないなど問題点がよくわかる。

つまり、社員を叱るより、自分が至らないせいでこうなっているのだと反省できる社長が社員の信頼を得て業績を伸ばせる。これは子育てにも当てはまる。子供を叱る育て方では反抗的になるばかり。指摘すべき点を見つけたら、反省するのは自分なのだと思えば子供は変わる。

 

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