海外の投資家の視点
日経平均がバブル越えをしたことがニュースになっている。どうやら海外の投資家からの資金流入が原因らしく、円安効果で輸出している日本企業の業績がかなり良くなったのと中国からの資金引き上げで日本株が割安になっているから。
1989年12月29日の3万8915円87銭は当時のドルベースでは、1ドル143円で、日経平均は272ドル。これに対して、日経平均4万円の今年は、1ドル151円で、264ドル。海外の投資家はドルベースでみているので、まだバブル越えではないと判断している。
ドルベースでバブル越えだと判断できるのは、4万1072円を超した時。それまでは買いだと判断しているように思える。1989年当時の日本企業は株や不動産で儲けていたので本業の儲けではないが、今回は円安効果での恩恵がある本業での儲けであることも好材料。
新NISAを活用している人が日本株に投資していることも影響して日本株は上昇しているし、インバウンドで海外の人が日本を訪れて好印象を持っていることも好材料だろう。34年ぶりのバブル越えで経済が活気づけば賃金アップも望めるのではないだろうか。