他人を傷つけて生きてきた
産まれたときは親に甘え、親の好意を傷つけることもある。学生のときは友達に甘え、せっかくの好意を無にすることもある。恋人ができると素直になれず、愛情をみずから壊してしまうこともある。
会社で働くようになると、会社の人々を傷つける行為しかできないこともある。結婚して伴侶ができると、何かにつけて無視して傷つけていることもある。人は何度も他人を傷つけながら生きている。
そのたびに反省してみずからの行いを修正するが、気を付けていてもチョットした拍子にまた、他人を傷つけてしまう。そのたびに、できるだけ早く謝り、優しく接することができるように心している。
あ~あの人を傷つけてしまったと思ったら、黙っているのではなくすぐに謝る勇気を持っていたい。いつも冷静で優しさや相手を気遣う気持ちを失くさないようにしたい。生きていればこそ、できることなのだから。
自分が傷つけられたら、落ち込む前に自分もたくさんの人を傷つけてきたことを思い出すようにしている。感情的になる前に、その感情を自分自身が多くの人に与えてきたことを忘れないようにしている。
若い頃には自分の感情が先に立ち、相手を思いやることなど想像もつかなかった。感情は素直に出すのが良いとさえ思っていた。それが今では、客観的にとらえて判断するようになった。年を取ると丸くなるというのはこのことなのだろう。