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自分への評価を変えるのは自分しかいない

 

20代の頃、僕は多額の借金を抱えていた。借金があると、返済に追われてどうしても支払いが遅れがちになる。年末に遅延分を含めて返済の支払いが200万円以上になり、途方に暮れた。アパレルの販売をしている僕に現金がないことを知ってメーカーは現金払いでなければ商品を卸してくれない。

 

大阪のメーカーは現金がないことを知ると、バカにして「資金もないのによくここに来ましたね。さっさとお帰りください!」と言い切った。神戸のメーカーは、「うちは信頼できる相手にしか掛け売りはしない。」と言った。ところが、京都と東京のメーカーは、1ヶ月以内なら商品を貸してあげると言ってくれた。

 

京都や東京のアパレルメーカーの社長は、「あんたは、何かしら助けてあげたいと思わせる雰囲気を持っている。」と言った。お金がなくても正直にお話しして商売をしてきたし、お手伝いできることは何でもやっていたのが評価されたようだ。商品をお借りして販売し、1ヶ月以内に支払いも済ませる事ができた。

 

年末、銀行に行って支払を済ませると銀行の評価も変わった。それまでは、毎日のように電話での催促があり、融資の窓口で長時間待たされることもあったのに、この時は融資の相談窓口ではなく、応接室で支店長から困った事があれば言ってくださいと言われる。自分の評価が変わった瞬間だった。

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